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記憶のカケラ

第5章 非日常


「こっちは本気で心配してんだかんな」

顔を隠しつつ亜梨紗をみると亜梨紗は熱でだろうか…赤くなった顔で笑った。

「遼、ありがとう!」

「おぅ、早く治せよ。」



――――とにかくこのときは幸せだった。
これ以上ないんじゃないかと思うくらいに
このあとに起こることも知らずにただ俺は呑気にしていた...

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