エロマッサージ
第1章 第一章
* * *
ぱち…
重たい瞼が開く。
(あれ………ここ……)
ふわ、と香る紅茶の馨り…。
ちくちくと細かく刺繍作業を行う、爽やかな人…。
「……お目覚めですか、安藤様」
「………あっ…あれ……? 私…」
「マッサージ中に眠ってしまったみたいで。取り敢えず服を着てもらって、起きるまで寝させておこうと」
「……!!! す、すみません!!」
「いえいえ。いいんですよ」
にっこりと、爽やかに微笑む高坂さん。
………おかしいな…あの記憶は…
もしかして、夢?
なんか…高坂さんと、凄くエッチなことしちゃったような………。