エロマッサージ
第3章 第三章
――オナニーをするのは、久し振りだった。
前まではストレス解消に、週4くらいの頻度で指を使っていた。
でも、それがいまでは、
(…高坂さんに……全部任せて…)
「………あっ…高坂さ、んん……っは、ぁん」
熱い息が洩れる。ぷっくりと勃ちあがった乳首が、小さく小刻みに震える。
ぐち…ぐちゅ…っ
「………んっ、あ…はぁ、だめ……もう、」
(……………もうっ、)
「…い、くぅっ……!」
ぷしゃぁっ…
酸い匂いが漂い、潮を吹き散らす。
これで終わり、と身体が叫ぶように、一気に怠さが押し寄せる。
「………っあぁ」
ばふっ、と枕に頭を沈め、濡れていない左手の腕で視界を覆う。
気持ちいい、恋、快楽………それが自慰の本意。
でも終わったあとの罪悪感は…酷い。
「………忘れなきゃ…」
こんな感情は…正しくないから。