エロマッサージ
第1章 第一章
(かっこいいな…)
まるで、恋をしてしまったような感覚。
ふわふわと鼻を擽る香る紅茶の馨り。これは、なんの紅茶だろう?
柔らかく居心地の良い時間。
緊張はしているのに、初めて来たような店ではないように思えてしまう。
「〜…以上で当店の説明は終わりとさせて頂きます。
開閉店時間などの資料は無料配布ですので、こちらのボックスからご自由にお持ち帰りください。」
「は、はい」
「それでは、本日はマッサージを致しますか?」
「へ……あ、はい、して欲しいです…」
にこ、と微笑む店員さん。
それではこちらの部屋へ、と店の奥のマッサージ用の部屋のドアを開き、私を導く。
その部屋はとても清潔感があり、また柔らかい馨りが施されていた。
「着替えはこちらのカーテンの中で。お召し物はこちらを。
籠はご自由にお使いください」
それだけいうと、私が女の客であることもあってか、この部屋のもっと奥の部屋へと影が消えた。
「はい…」
私は服を脱ぎ、渡されたマッサージ用のラフな服を着た。
さっきの説明で、下着は用意されているとのことだったので、そちらも着た。
きゅん、と締め付けられているような服の感覚だった。