エロマッサージ
第1章 第一章
「ではまずはじめに、このベッドにうつ伏せになって下さい」
「はい…!」
言われたとおり、細いベッドにうつ伏せになる。
その上に高坂さんがギシッとベッドを鳴らし、足を乗せる。
(うう………なんかドキドキする……)
なんか…エッチなことしてる気分…。
(……ううん、そんなことない。
マッサージだし、ましてやこんなに爽やかな高坂さんが……)
「……ひゃんっ!」
つ、と何かの液体を背中に感じる。
「わ、す、すみません。冷たいですか?」
「い、いえ…大丈夫です」
マッサージの経験がない私は、手順なんて知らない。
今塗ってるこれは、なんだろう?
透明で…なんだか良い馨りのする、少しトロトロしている液体。
背中に零された液体が、肩を初めとして体全体に塗られて行く。
それと共に、服も脱がされる。
私は渡された黒い下着だけになってしまった。
(えええ……こんなにマッサージって恥ずかしいものなの……!?
い、いやでも……男の人だから恥ずかしいと思ってるだけかもしれないし、女の人だったらこんなの全然平気…
………普通、なんだよね?)