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三日月の夜に

第2章 猫との暮らし

花織が、白い猫に気付き、驚いて星夜を見た。


「この猫……?」

星夜はなぜか、花織から目をそらしたままでいた。

「ああ…連れてきた。飼うことにしたんだ」

花織はさらに驚いた。


「あ、あなたが、猫を?一体どうしたの?」

「うん。なんとなく。」


「………ふぅん。まぁいいけど。キレイな猫だし。それじゃ、わたしもう寝るわね。おやすみ」


花織は寝室へ行ってしまった。


もともと一緒の寝室で、1つのベッドで寝ていたが、ここ数年、なんとなく一緒にいづらくなって、星夜はリビングのソファで寝起きするようになっていた。

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