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三日月の夜に

第4章 淡い恋心

店内の掃除をしながら、星夜は冷静でいる自分に驚いていた。


二人は、しばらく前からできていたのだろう。
うちにいない間、花織は彼と一緒にいたのだ。

彼と過ごすために、うちに帰らなかったんだ。


花織の心の中には、彼がいたんだ。

だから、星夜と話さなくなったんだ。


全てに、納得ができた。


今まで、なんにも気付かなかった。

気付こうともしなかったんだ。

きっと、先に関心をなくしたのは、星夜自身の方だ。

だから花織の気持ちが変わってしまったんだ…………。

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