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三日月の夜に

第5章 確信

この日は久しぶりに、二人で帰った。

言葉は何も交わされなかった。


新婚の頃は、花織が色々しゃべったのに。
今は、言い訳を考えているのだろう。


うちに着いた。

ルナは戻ってきていなかった。


部屋には、気まずい夫婦二人だけだった。


星夜は花織を椅子に座らせて、紅茶をいれた。

紅茶をいれて星夜が席につくまで、どちらも無言だった。

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