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三日月の夜に

第7章 新しい関係

花織は、不倫関係だった恋人と再婚する約束をしていた。

両親に挨拶に行ったり、新居をかまえたりするのに忙しかった。


お腹には新しく夫になる人との子供もいた。

そういうわけで、仕事を辞めていた。



花織は、夫になる人を説得して、前の夫と暮らしていた家に住むことを了解してもらっていたので、いつか運び出した荷物は、再びその家に運びこまれた。

前の夫は、ある日、忽然と姿を消してしまった。


花織は悲しんだ。

自分の不貞のせいで、彼が蒸発してしまったのではないかと自分を責めた。恋人とも別れ、償いとして一人で生きて行くことも考えた。


しかし、星夜がたびたび夢にあらわれ、「君の幸せを祈ってる」「幸せに生きてくれ」と穏やかな笑顔で言い続けるので、もし恋人と別れてしまったら、星夜の思いと犠牲を無駄にしてしまうと思い直し、相手からの熱烈なプロポーズもあり、再婚することを決意したのだった。

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