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三日月の夜に

第1章 猫がきた。

星夜は、猫を抱いて歩いていた。


なぜか、この猫を離せなかった。


猫は、期待するような目で星夜を見上げた。

帰る所のない猫。
温もりと安全を求めているのだろうと思った。

この猫を、守ってあげたかった。


花織は、何て言うかな。

確か動物は嫌いじゃなかったはずた。



帰宅すると、電気が消えていた。


もう寝ているのかな。


しかし、花織はうちにいないようだった。


夜の11時。

こんな時間に、どこに行ったのだろう。


星夜は気になったが、それよりも猫に食べ物を与え、寝る場所を用意した。

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