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頑張れ!山田君

第3章 火曜日

何食べようかなぁ…

あっ!このラーメン屋行列の出来る店だ!

前にTVで見た事あるぞ!ここにしよう。

やっぱり人気店だな。凄い人だ!

20分ほど並んでいると順番が回ってきた…

「次のお客様どうぞ。」

「いらっしゃいませ。ご注文は?」

「特製ラーメンで。」

「はい、暫くお待ち下さい……」

「はい!特製ラーメンお待ちどうさま。」

おっ!旨そうだなぁ…胡椒をかけて…

ポンポン…ポンポン…

ドバッ!!

「あっ!」

「マジかよぉぉ」

「すいませ〜ん」

「はい?」

「胡椒のフタが、取れて、中身全部出たんですけど…」

「すいません…スグに取り替えます………」

「すいません…」

「はい?」

「申し訳ありません…本日特製ラーメンすべて終了してしまいました…」

「えっ?そうなの?」

「はい…当店特製ラーメンと、餃子しかありませんので、餃子でしたらお持ち出来るのですが…」

「餃子だけって…じゃあ帰ります…」

「本当に申し訳ありませんでした。」

「これ、次回来店の際にお使い下さい…」

「特製ラーメンの無料券になります。」

「いいの?」

「はい…申し訳ありませんでした。」

ラーメンは食べられなかったけど、無料券貰ったから得だったのかな…

まぁ…また来ればいいか…

さて…どうしようかな…何食べよう…

ちょっと携帯で調べてみるかな…

店の外で10分ほど携帯で調べていると…

「あの〜」

ん?

「はい?」

「先程は大変でしたね。」

「えっ?先程?」

「胡椒ですよ…私この店の娘なんです。」

「あっ…そうなんですか?」

「何か探してるんですか?」

「えぇ…美味い店ないかな〜って…」

「あっ…それならお勧めのお店ありますよ。」

「本当ですか?」

「はい…イタリアンですけど…」

「イタリアン好きです。教えて下さい。」

「なら私送って行きますよ。」

「えっ?悪いからいいですよ…」

「でも私のお店が悪いんだし…送って行きます。」

「そうですか…ならお願いしようかな。」

「はい…着替えて来るので少し待ってて下さい。」

「はい…」

けっこう可愛い子だなぁ(笑)

なんとなく美香ちゃんに似てるかも(笑)

「お待たせしました。」

着替えた彼女はミニスカートを履いていて、凄く可愛い格好をしていた…




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