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頑張れ!山田君

第2章 月曜日

テンション下がったまま仕事を終え…
僕は、家へと帰る事にした…

「ハァ〜…今日から少し節約しないとな…」

あれ?まだ、宝くじ売場やってるんだ?
一応聞いてみるかな……

「あの〜すいません…」

「はい?」

「今日ここに財布落ちてませんでした?」

「あぁ〜落ちてましたよ…」

「えっ?本当ですか?」

「えぇ…」

「それ、僕の財布なんです!」

「そうなんですか?」

「で?その財布…あります?」

「財布なら…見つけた人が、交番に持って行くって言って、持って行きましたけど…」

「そうですか。どうも…」

ってか…その財布拾ったって人、本当に届けてくれてるのかな?

とにかく交番へ行ってみよう………


「あの〜すいません…」

「はい?どうしました?」

「財布の落し物届いていませんか?」

「えっと…財布ですか?…あぁ届いてますよ。」

「やった!それ僕の財布なんですけど…」

「じゃあ確認しますので、財布の特徴を言ってみて下さい。」

「はい…黒くて二つ折りの財布です。」

「中には、何が入ってますか?」

「現金3万円、御守り、DVD会員証とかです。」

「では中身を確認しますね。」

「はい。」

「え〜現金が3万円と御守りと会員証…確かに入ってますね。」

「ん?…これは、なんですか?」

「ん?どれですか?」

「は!!!なんですか?それ!!」

「そんなの知りません…」

「知りませんって、貴方の財布ですよね?」

「財布は、そうだけど、そんな写真は知らない…」

なぜか財布の中には、スカートの中を撮影した写真が数枚入っていた…

「これ、盗撮写真だね!」

「だから、知らないって言ってるでしょ…」

「届けた人が、入れたんじゃないの?」

「財布を拾って、届けてくれる人が、なんでこんな写真入れるんだ!君のじゃないのか?」

「違う!本当に知らないよ…僕のじゃ…俺のじゃないよ!」

「とにかく、奥で少し話し聞こうか!」

「えぇぇ!本当に知らないって……」

「いいから、ちょっと来なさい!!」

「ちょ…ちょっと、ちょっと待ってよぉぉ!」


こうして僕は尋問を受ける事になった……





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