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「そうか…会いたいか？」

「それならば、会わせてやろう…」

「爺さん！俺をからかってるのか？」

「ワシが、お前をからかって、何か得があるのか？」

「それは……」

「信じる信じないは、お前の自由だ！」

「でも彼女に会いたいのだろ？」

「15年前に亡くなった…葵さんに…」

爺さんの、この言葉を聞いた時…
俺は疑う事をやめた…

「爺さん！本当に！本当に！葵に逢えるのか？」

「あぁ…会えるとも…」

「本当に…本当に…逢えるんだな！」

「もちろんだとも…」

今日初めて会った爺さんの言葉…
嘘かもしれない…
でも…
その言葉を聞いた瞬間…
俺の目から涙がこぼれていた…

彼女に…葵に逢える…
そう思うと涙が止まらなかった…

「いつまでも泣くんじゃない。」

「彼女に会いに行くのだろ？」

「シャッキとせんか！シャキッと！」

「あぁ…そうだな…」

「では、今からワシの言う事を良く聞け！」

「よいな？」

「あぁ。わかった。」