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愛するが故の奇跡

第2章 奇跡の始まり

「まず!」

「お前が会えるのは、今この時間の彼女ではなく、15年前の彼女だ!」

「15年前の彼女が殺された時間の10日前」

「6月30日だ。」

「わかった。」

「次に、あたり前の事だが、15年前にも、お前がいる…」

「15年前の自分に、会うのはいいが、話しをするのはダメだ!」

「もし話しをしたら…その時点で、お前は死ぬ!」

「わかった。」

「葵に、俺だと打ち明けるのはダメなのか?」

「それは大丈夫だ。」

「自分と話しをしなければ、向こうで、お前が死ぬ事はない。」

「わかった。」

「最後に…彼女の運命を変える事は絶対にダメだ!」

「わかったか?」

「あぁ…わかった。」

「ルールを破れば、お前は死ぬ!」

「お前が向こうで過ごせる時間は10日!」

「これで説明は終わりだ。」

「明日の正午またこの場所へ来い!」

そう言って、爺さんは何処かへ行った…


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