
S王子とやんちゃな子猫
第1章 我慢だ!姫奈
そんな事を考えながら、ボーと
していると、チャイムが鳴った。
と同時に周りの女子も男子も全員
ソワソワしだした。
ん?何?!…
廊下をふと見ると…
「げっ。クソ王子。」
そこにはコウ様こと王子ことクソ王子が
いた。
姫奈には一番苦手なタイプだ。
背が高く、キレイな顔、キレイな髪
どれも、芸術品といわんばかりの
容姿をしている。
それに王様のごとく高飛車で、自己中で
偉そうなのが、姫奈には気にくわない。
「どこがええねん。あんなやつ。」
姫奈は黒板に目を移した。
それと同時に康太郎は一瞬姫奈を見て
そのまま廊下を通り過ぎた。
