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運命に導かれて

第2章 結婚相手を探して

ディアナは気付かなかったが、この男こそ、城に住むオルフェウス王子だった。

花嫁にふさわしい乙女をさがし、国の“外側”までこっそり出向いていたのだ。

こんなことが知れたらただでは済まない。

そのためすぐに姿を消したのだった。



ディアナは、帰りの馬車まで手配されていたことに驚いた。

母親は命は助かったものの、まだ意識は戻らないでいたため、入院となった。


一人で帰宅すると、ディアナは神に祈りをささげた。


ーーー神様…今日はわたくしをお救い下さって本当にありがとうございます。どうか、母のことも、お救い下さい……ーーー

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