
運命に導かれて
第1章 はじまり
隣国の王子が三歳になる頃、ついに王妃は身籠り、かわいい女の子を産んだ。
姫はティアラと名付けられた。
姫の誕生パーティーが盛大に開かれた。
隣国の王と王妃も、王子を連れてやってきた。
パーティーにて、王子と姫を許嫁とすると発表した。
姫はすくすくと育ち、隣国の王子とも仲良く遊んだ。
姫が三歳になった祝いの夜のことだった。
姫が忽然と姿を消してしまったのだ。
何者かに連れ去られたに違いない。
隣国でも国をあげて捜索が行われたが、どちらの国でも、姫は見つけられなかった。
