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運命に導かれて

第4章 秘密の恋

オルフェウスがディアナの家にやってくると、ドアがあいていたので、不吉な予感がした。


「ディアナ…?」


そっと、様子をうかがうように近付く。


すると、ディアナが男に押し倒されているのが見えた。


オルフェウスは衝撃をうけた。

彼はあの、幼馴染みという男だ。


やはり、二人は本当は、そういう関係だったのか?
まさか、お金のために、自分は利用されていたのか?


「ディアナ…?」


そのまま、立ち去ろうとした。

が、思わず、声をかけてしまった。


するとディアナが、「助けて」と言った…………。


こんな状況なのに、オルフェウスはなぜか安堵した。

一瞬にして凍りついた心が、瞬間的にあたためられるようだった。


男は、逃げ去った。


オルフェウスはディアナにかけよった。

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