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運命に導かれて

第4章 秘密の恋

「今日打ち明ける決意をしたのにも、わけがあります。あなたを、王に紹介したいのです。王は、わたしが結婚相手を連れてくるのを心待ちにしています。心に決めた相手がいると言ったら、連れてくるようにと」

オルフェウスは、甘く優しく、そして強い瞳でディアナを見つめた。


「わたしは、あなたとしか結ばれるつもりはありません。ディアナ、わたしの妻として、城に入ってくださいますか?」

「オルフェウスさま……」

ディアナは感激のあまり、言葉をつまらせた。


夢がかなった。

幼い頃から漠然と憧れていたプロポーズを、王子様から、それも愛した王子様から…………

「はい…はい…もちろんです………でも、わたしなど、釣り合わないのではないでしょうか………」


「大丈夫です。会えばあなたの魅力を、必ずわかってもらえます」


そうして、オルフェウスはディアナを城に連れて行った。

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