テキストサイズ

運命に導かれて

第5章 愛の行方

ディアナは“外側”に属する人間とは思えないほど、城の暮らしにすぐに順応した。

まるで昨日までもどこかの城で暮らしてきたかのようだった。


ディアナ自身にも、何の違和感もなく、むしろ懐かしい感じさえしていた。


ディアナは美しく、また心優しく、城の召使いたちからとても人気があり、この人と王子が結ばれるということを心から嬉しく思った。



その間、王は心を鬼にして、ディアナの経歴について調査をはじめていた。


彼女には何の問題もない。
何の汚点もない。

そうは思っても、この決断1つには王国の運命がかかっている。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ