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運命に導かれて

第2章 結婚相手を探して

ディアナの家は、国の外れにあったので、城から一番離れた所だった。


数年前から母親はベッドから起きられなくなり、病院代と生活の費用を一人で工面しなくてはならなくなり、借金を重ね、返済ができなくなると、取立人に身を売られた。

つまり、売春婦として、身体で稼がなければならなくなったのだった。


ディアナは男も女もすれ違う人全員が振り返る程の美しさを持っていた。

また、その心には少しもすれた所がなく純粋な少女のままだった。


美しい姿に美しい心。

ディアナはたちまち大人気の娼婦になり、あっという間に借金を返済したのだった。

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