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暗い少女は明るい少女?

第17章 修学旅行記3

僕は少しからかってみた。

「美奈、怖いのか?」

「まさか。怖いなんて!」

強がり見え見えだった。
美奈は乗ってる間中ずっと僕の学ランの裾をつかんでいたが、仕掛けの1つである、自分たちの間に幽霊が座っている鏡を見た途端、美奈は手を引っ込めた。

なんだかんだしつつ、ディズニーランドで思いっきり楽しんだ僕たちは夕食のディナークルーズのため、横浜に向かった。
夕食は中華だった。
僕は食後に純と一緒に甲板に出てみた。下の甲板は静かだったが上は大騒ぎだった。僕たちはその騒ぎに少し加わっていたが、ふと横を見ると純がいない。

「純?」

トイレかな?
僕は下に降りていき、ちょうどトイレから出て来たクラスメートに聞いた。

「ねえ、純知らない?」

「菊川?見てないけど。」

「そうか。ありがとう。」

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