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暗い少女は明るい少女?

第18章 修学旅行記4

僕は、倉庫の入り口のカギ穴にカギを差し込んだ…が次の瞬間!

「っ!」 

後ろから飛び掛かられた。
僕は瞬時に肘で思いっきり相手の溝うちを突いた。
呻いた相手は僕を離した。
とどめに蹴りを入れようとした瞬間…
誰かが相手に飛び掛かり押さえつけた。

「灰音っ!」

その誰かは灰音だった。

「何してんだよ!」

「柊一を追っかけたのよ!」 

「そうじゃなくて、何で来たって!」

「あんたが心配なの!」

「人の心配してる場合かよ!」

僕は自分1人でやれる自信があるわけではなかったが、灰音を巻き込むくらいなら1人でやった方がマシだった。 

「ったく、灰音は…。とりあえず帰れよ、お前は。」

「いや。」 

「帰れって!」

「いやよ!」

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