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暗い少女は明るい少女?

第18章 修学旅行記4

「純!正気になれ!」

僕の大声と平手で目が覚めたのか目に焦点が合ってきた。

「柊一?」

僕は息を吐くと 

「問題は美奈か…。」

と呟いた。
純ならともかく美奈をぶつなんてこと僕には出来ない。 

「頼むよ。灰音。」  

「任せて!」

灰音は

「美奈ゴメン!」

と叫ぶとローファーの踵で美奈のローファーのつま先軽く踏んだ。

「痛っ!」

美奈の目にも焦点が合って来た。

「何があったの?」 

すみれが聞くと純が答えた。

「なんか誰も友達は助けに来ないとか1人ぼっちだとか…」

「…」

僕は何も答えられなかった。
僕たちはこうやって助けに来た。
でも、僕が攫われたら純たちは助けに来た?
分からない。

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