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暗い少女は明るい少女?

第18章 修学旅行記4

「柊一、柊一ってば!」

灰音の声で僕はハッと我に返った。 

「何、怖い顔して考えてたの?」 

僕の表情を読み取ったのか聞いてきた。
僕は笑顔を作ろうとしたが無理だった。
だから一言

「何でもない。」

とだけ答えていた。

その時だった。

「何をしている!」

あの長髪男を先頭にした男たちに僕たちは囲まれた。
僕と純は灰音と美奈とすみれを守るように立った。

「柊一、行けるか?」 

純が聞いてきた。相手は7人。

「…4人の相手できるか?」

僕は純に聞いた。

「出来なくてもやるしかないだろ。」

「…。」

僕は余計なことを考えないように
下を向き、目を閉じ、静かに呼吸を整えた。

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