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暗い少女は明るい少女?

第18章 修学旅行記4

これは僕が緊張した時にやる癖だった。
そうして目を開けて相手を射るように見た。 

「行くぜ。」

僕はそう静かに言うと、最初に突っかかって来たやつを右回し蹴りで飛ばす。
僕の後ろのヤツを純が腰落としを食らわす。
この背後の相手を相棒に任すのはある映画でやっていた方法だった。
本当にできるなんて僕も思っていなかった。
しかし、多勢に無勢。
勝敗は最初から目に見えている。

「クッ!」

純がおなかを蹴られてうずくまった。

「純!」

美奈が駆け寄る。

「純、大丈夫か?」 

僕が純を心配したために隙が出来た。

「うわっ!」

僕は後ろから背中を殴られ倒れ込んでしまった。

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