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暗い少女は明るい少女?

第21章 3学期

僕は無理に笑顔を作り、秘密と言う言葉で誤魔化した。

「秘密って何よ…。」

灰音が口をとがらした。
その時チャイムが鳴りその場で答えなくて良くなったのが僕にはありがたかった。
進路希望調査にはとりあえず「未定」としか書けなかった。
また如月先生から呼び出しくらうんだろうな。
僕が少しため息を吐いた時、呼ばれた。

「柊一、」

夏月の声だった。

「何?」

「ちょっと話さない?」

「???」

僕は首をかしげながら一緒に教室を出た。

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