テキストサイズ

暗い少女は明るい少女?

第25章 しまなみ海道へ

「いや、予測はしていたんだけどここまで大きな音とは思わなかった。」

僕はドキドキしながら言った。
まだドキドキするくらい大きな音だったのだ。
その時だった。
今まで何とも思わなかった女の子たちの声が鮮明に聞こえてきたのは。
浜辺で走り回っている、僕たちと同じくらいの女の子たちだ。

「ねえ、すみれヒトデがいるよ。」

「ええっ!冗談止めてよ!理美。」

「すみれはヒトデ触ったことないの?」

それを聞いた途端、僕たちは顔を見合わせた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ