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暗い少女は明るい少女?

第25章 しまなみ海道へ

大人な純もなんだかこのまま寝るのもつまらないと思っていたようだった。
僕たちは取りあえず外に出た。
長袖の上着を持ってきていて正解だった。
5月とはいえ、夜はまだ少し肌寒かった。
バンガローの玄関にある階段に僕は腰かけ、空を見上げた。
玄関先の仄かな灯りしかないためか星が良く見えた。
純は僕の隣に腰掛け、星座早見表を見せた。

「あれが北斗七星だな。あそこが柄の部分で…」

純が指を指していた。
僕は北斗七星とは逆の南を指して言った。

「あの一際明るいのはおとめ座のスピカだろう?その少し横にあるあれは…?」

「しし座のレグルス。レグルスとスピカの間に少しその二つに比べて若干暗い星があるだろ?あれは2等星のデネボラ。」

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