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暗い少女は明るい少女?

第25章 しまなみ海道へ

僕は北斗七星の柄の部分から曲線を描いて(春の大曲線)明るい星を探した。

「うしかい座のアルクトゥールス、おとめ座のスピカ、しし座のデネボラで春の大三角形だな。」

「ああ。本当に凄いなここ。」

僕はそう答えた純の横顔を見た。
茶色い髪に透き通るような茶色い目。
純は本当に綺麗な男だよな。
僕はそう思ってふと考えた。
大学生になって純は彼女が出来るだろう、きっと。
でもそれは誰だろう?
それは美奈はあり得ないからもしかしたら灰音かもしれないし、違うかもしれない。
…僕はどうだろう?

「…一、柊一、寝てんのか?」

僕はハッとした。
純が僕をつついていた。

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