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暗い少女は明るい少女?

第25章 しまなみ海道へ

「私はここで数ヶ月、仕事をしていましたが1回も道路にウサギが飛び出してきたことが無いんです。私より長く仕事をしている人もそうだって。」

「確かに妙ですね…」

すみれが呟いた。
僕が口を開いた。

「実は、さっきウサギが逃げてった茂みの方に人がいた。」

「えええっ!」

僕以外全員が驚いた声を上げた。

「本当なの?柊一!」

すみれが聞く。

「ああ。人の気配がしたから追っかけたんだけど逃げられた。」

灰音が久野さんに言った。

「ウサギ島から出る次の船に乗る人を調べてくださいませんか?」

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