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暗い少女は明るい少女?

第27章 僕の話

灰音は僕の怒鳴り声に驚いて振り返った。
その瞬間、灰音の体勢が崩れ手すりの向こうに消えた!
僕は反射的に手すりを飛び越え、右手で手すりを掴み、左手で灰音の腕を掴んだ。
ぶら下がってる状態だ。

「し、柊一…」

「灰音、言い残すことがあったら今、言っとけよ…。僕、筋力無いからいつまで大丈夫か分からない。」

「バカ言うなっ!」

下から鋭い声が飛んだ。
純だった。

「灰音!飛び降りろ。下で受け止めるから。」

「えええーっ!」

「一か八か、灰音ゴメン!」

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