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暗い少女は明るい少女?

第27章 僕の話

僕は灰音の手を放した。
トンッ
軽い音がして下を見ると見事に純が灰音を受け止めていた。
僕は手すりに両手で捕まると手首の力を使って手すりの内側まで戻り、1階まで戻った。
しかし戻って上を見た瞬間、今さらのように怖くなってしまい、僕はその場に倒れ込み、気が遠くなった。


目が覚めると真っ白なベットの上だった。
保健室らしい。
如月が隣に座っていた。

「如月…?」

「柊一、気分は?」

「悪くないけど、灰音は?」

「純くんの妹さんと一緒。」

「美奈か。」

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