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暗い少女は明るい少女?

第27章 僕の話

「ところで…」

僕は不意に真面目な口調になって言った。

「なんで灰音があんなことを?」

嫌な沈黙が続いた。

「………」

「ストーカーですって。」

美奈が顔を覗かせ、後ろから灰音が俯いて立っていた。
泣きはらした目をしていた。

「灰音、どうしたんだ?」

僕はびっくりして聞いた。

「泣いた顔なんてホントは見せたくないんだけど、柊一見たら泣いちゃって…。ゴメンネ。ホントにありがとう。」

「お礼なら純に言えよ。純がいなかったらホントにどうなったことやら。」

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