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暗い少女は明るい少女?

第35章 倉敷へ

「灰音、僕さ、今、マジで外に居るんだけど?」

『は?』

「相沢さんと岡山に。」

『なあに?日帰りデート?』

「怒られるよ。相沢さんに。」

相沢さんが不思議そうに僕を見た。
僕は何でもないと首を振って電話の話に耳を傾けた。

「で何か?」

『いや天気がいいからどっか出かけないかってことだったんだけど無理ね。』

「ゼミの遠足さ。」

何かお土産買ってきてよと言う灰音の言葉に僕は「考えとく」と返事をし、電話を切った。

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