
暗い少女は明るい少女?
第35章 倉敷へ
「そう簡単に行くとは俺には思えないんだけど?」
桐原の言葉に紅は黙り込んだ。僕は辺りを見回した。
そして長いロープの切れ端を発見した。
どうやら何かを束ねるときに使った紐の余りらしい。
「この中で一番、運動神経が良いのは紅だったよな?」
僕が言うと彼は首を横に振った。
「体力テストの大半はね。でも握力は桐原の方が上だったよ。」
僕はカウボーイのように紐を頭上に回すと倉庫の2階から屋上へ上がるための外階段の柵にロープを巻きつけた。
「このロープを使って壁つたいに登れるかってことか?」
僕がロープを巻きつけ振り返ったところで桐原が聞いた。
桐原の言葉に紅は黙り込んだ。僕は辺りを見回した。
そして長いロープの切れ端を発見した。
どうやら何かを束ねるときに使った紐の余りらしい。
「この中で一番、運動神経が良いのは紅だったよな?」
僕が言うと彼は首を横に振った。
「体力テストの大半はね。でも握力は桐原の方が上だったよ。」
僕はカウボーイのように紐を頭上に回すと倉庫の2階から屋上へ上がるための外階段の柵にロープを巻きつけた。
「このロープを使って壁つたいに登れるかってことか?」
僕がロープを巻きつけ振り返ったところで桐原が聞いた。
