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暗い少女は明るい少女?

第35章 倉敷へ

僕は黙って頷くと言った。

「まさか誰も上から来るなんて考えてないだろう?偵察も兼ねて誰か行くべきだと思ってね。」

「それを俺に行けと。」

桐原が言った。

「頼むよ。」

僕が言うと彼は自信ありげに笑った。

「任しとけ!」

「問題は俺と北条か。」

紅は呟いて考え込む仕草をした。

「この場合、入り口から一人、裏口から一人が普通だけどあまりに単純すぎるし1対1。勝てるかどうかも微妙だな。この際、2人とも同じ方向から責めるのが妥当だと思うけど?」

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