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暗い少女は明るい少女?

第40章 原宿へ、上野へ

絶滅した動物と言うことはこの動物の生きてる姿は見れないということになる。
剥製と映像でしかその姿を見ることが出来ないなんて…。
僕が可愛いと思った白い犬みたいな動物は「ニホンオオカミ」だった。
名前は聞いたことあるけど一度も見たことが無かった。
当たり前だ。
1905年に奈良で捕獲された例を最後に絶滅しているのだから。

「絶滅…か。」

純が呟いた。
呟きだが僕には聞こえた。

「生きてる姿、見たかったなどと言っても結局は人間のせいなんだ。」

純は続けた。

「住処を追われ、絶滅してしまったもの、お金を得るために乱獲され数を減らしたもの。これからどうしていけば良いかが今後の課題だ。」

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