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暗い少女は明るい少女?

第43章 空色の3日目

「瑠奈さんの勤め先には私から電話します。」

僕は助かったと思った。
風邪の人を働かすようなバイト先の上司はどんな人だろうとハッキリ言って事情を話すのが怖かったのだ。

「あの…」

美奈が遠慮がちに口を開いた。

「私たち、旅行中の大学生でこのあと少し予定があって冷たいなとお思いになられるかもしれませんがその人のこと頼めますか?」

医者に僕たちの携帯番号と宿泊先の住所と電話番号を伝え、僕たちは病院をあとにした。

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