テキストサイズ

暗い少女は明るい少女?

第45章 春休みの大作戦 

何がなんだか訳の分からない僕の手首を掴むと純は外に飛び出した。

「純、一体、どうしたんだよ?」

純は黙ったままだった。
ホテルのロビーに飛び込んでやっと純は口を開いた。

「純、」

「俊さんから電話で春川さんが帰ってないって。」

「帰ってないって…もう10時じゃないか!」

「それで俺らと一緒にいないかって。」

可能性として俊さんが純に掛けたのは分かるけど

「でも春川さんがここにいる可能性は極めて低いと思う。ホテルは知ってても部屋番号までは知らない筈だろ?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ