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僕たちは水道橋の駅からJRで御茶ノ水を通り秋葉原へ向かった。
春川さんが勤めているというメイド喫茶の場所は俊さんから聞いていた。
僕たちが着いた時はもうお店は真っ暗だった。

｢さすがにいないと思うけど。｣

美奈が入り口に鍵が閉まっているのを確認しながら言った。

｢いや、多分ここだ。｣

後ろから声がして驚いて振り替えると俊さんがいた。
バイクに乗って来たらしく駐輪場の方に目を向けるとバイクが一台止まっていた。

｢優馬から借りたんだ。｣

そう言いながら俊さんは僕と灰音に裏へ回るように指示し、純と美奈と一緒に入口を開ける方法を試行錯誤していた。