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暗い少女は明るい少女?

第45章 春休みの大作戦 

裏へ回った僕と灰音はお手上げ状態だった。
窓も裏口も鍵が閉まっていた。
僕は考えた末、近くに転がっていた鉄パイプを拾い上げた。

「柊一、何する気?」

「器物破損になるけど仕方ないよな。灰音、離れてろ。」

僕はそう言いながら窓に向かって鉄パイプで思いっ切り叩いた。
1発目でヒビが入り3発目でやっと割れた。
僕は割れたガラスでケガしないように窓ガラスの鍵を空け、中に入った。

「全く無茶苦茶よ、柊一。」

灰音はそう言いながら僕に続いて店内へ入って行った。

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