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暗い少女は明るい少女?

第47章 水色のバレッタ

「柊一は帰る?」

僕は首を横に振った。

「僕、自転車だけど強風が吹いているんだろう?危ないから学校に泊まれるなら泊まれって母さん言うよ。きっと。」

下宿の如月と相沢さんは歩いて帰れるからと学校には泊まらず、純と美奈は家に帰っても暇だと言って僕たちと一緒にいることに決めたと純が言っていた。
全く呑気なもんである。

僕たちはしばらくの間、談話室でコーヒーや紅茶を飲みながら雑談をしていた。

「そういや、美奈は?」

僕が純に聞くと純はあっという顔をした。

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