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暗い少女は明るい少女?

第47章 水色のバレッタ

一番下まで転げ落ちたらしい。
灰音がうつ伏せに倒れていた。
僕はスマホで階段を照らしながら階段を駆け降りると灰音を抱き起こした。

「灰音、大丈夫か?おい、灰音!」

僕の怒鳴り声にやっと灰音が目を開けた。
そして僕を見て笑った。

「柊一、何慌ててるの?こんなんで死ぬ訳ないでしょう?」

僕はほっとした。
灰音はあのように言っているが当たり所によってはたとえ、階段と言っても侮れない。

しかし、この後、階段よりも停電よりも恐ろしいものに出くわすなんて思ってなかった。

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