テキストサイズ

暗い少女は明るい少女?

第47章 水色のバレッタ

取り敢えず僕たちは体育館に行った。
ストーブの周りには人が大勢いたため、僕たちはせめて風が当たらないところに座り込んだ。

「ああっ!」

いきなり灰音が声を上げたかと思うとバックを引っ掻き回したり、周りを見回したりした。

「灰音?どうしたの?」

美奈が訳の分からない顔をして問う。

「無いの。」

「え?」

「バレッタが無いの。どこかで落としたみたい。」

灰音はそう言って俯いた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ