テキストサイズ

暗い少女は明るい少女?

第47章 水色のバレッタ

保健室は体育館と逆方向にあった。
僕たちはキャンパスの1番大きい通りを避け、建物の間をなるべく通るようにした。
そのおかげか無事に保健室にたどり着くことが出来た。

「誰かいるかな?」

「生徒ならいるかもね。暴風雪警報に気付かず寝てたり。」

純はそう答えると保健室の引き戸に手をかけた。
右に引くと呆気ない程簡単に開く。

「失礼します。」

僕と純はそろそろと保健室の中に入っていった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ