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暗い少女は明るい少女?

第49章 屋敷を脱出?

前を走っていた如月が僕の様子に気付き、戻って来た。

「柊一、どうした?」

「如月、悪いけど先行って。僕、ちょっと…」

僕が言い終わらないうちに如月は僕を抱きかかえると、走り出した。

「如月!何すんだ!」

「黙ってろ!じたばたするな!」

叫んだ僕に対し、如月は怒鳴り返すと近くにあった部屋に飛び込むと僕を降ろし、扉に鍵をかけた。

「全く、監禁部屋に自宅警備員。ここは一体どんな“国家機密”を抱えているんだよ…」

如月が言った。

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