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暗い少女は明るい少女?

第49章 屋敷を脱出?

「如月、お前ってホントに鋭いよな。」

僕は壁にもたれながら言った。

「あのなあ、柊一、今のお前の様子は俺じゃなくても大丈夫じゃないことぐらい誰でも分かる。」

僕は自嘲気味に笑った。

「バカだよな、僕。」

つくづく自分の性格が嫌になる。
嫌なことは嫌。
ハッキリ言う性格が故に敵をつくる。
なんだ。全部、僕が原因じゃないか。

「柊一、お前の真っ直ぐなところ、俺は好きだよ?」

ハッとして如月を見た。
漆黒の髪が如月の顔を隠していたため、表情は見えないが少なくとも優しい表情をしていたのではないかと思う。

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