テキストサイズ

暗い少女は明るい少女?

第49章 屋敷を脱出?

「行こう!」

光さんの掛け声で僕らは一斉に走り出した。
後ろから警備員が追ってくる。
見たところ警備員は若そうじゃないし、まだ20歳前後の僕らの方が走るのも早いし、体力もあると思ってた。
でも違っていた。
警備員はものスゴい早さで追って来た。
走るのが早い純と大柄だがすばしっこい如月は追い付かれることはないだろうが、光さんと僕はすぐ後ろまで警備員が迫っていた。
ヤバイ!
その時、光さんが上着を脱ぎ、立ち止まった。

「光さん?」

光さんは迫って来た警備員目掛けて上着を投げつけると隙を与えず、突き飛ばした。

「弱いくせに。」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ