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暗い少女は明るい少女?

第49章 屋敷を脱出?

低く黒く染まったような声だった。
僕は思わず身震いした。
光さんはただ冷たい目で警備員を見つめていた。
警備員は起き上がったが腰が抜けたように立てないでいた。

“追ってきたら殺すよ”

光さんの目はそう言っているようだった。
その時、純が僕の腕を引っ張った。

「柊一、何してんだ!行くぞ。光さんも!」

僕は純に続いて走り出し、光さんも僕に続いて駆け出した。

「クリスさん、大丈夫かな?」

如月が不意に呟いた。
クリスさんは確か、あの時階段を駆け下りたはずだが。

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